今日、どの箸にする?−秋🍁―
今日の料理に、どの器を合わせようかな?
暮らしの中に、そんな一コマがあるのってとても贅沢。
「今日、どの箸にする?」は、料理に合わせて器を選ぶときのようにわくわくした気持ちで箸を選んでみてほしいという思いから生まれた新企画です。
女性スタッフ3人が昼休みにおしゃべりするような感覚で、同じ料理をいろいろな箸と器でコーディネートしてみました。
自宅用のお箸選びで迷っている方はもちろん、プレゼント選びにも役立つかもしれません。気軽な気持ちで読んでみてくださいね。
登場するスタッフの紹介
スタッフ◇梁:
ECショップ担当。外国人の夫と町屋暮らし。和洋折衷、どんな料理にも美しく馴染む箸を研究中。
スタッフ◇松本:
経理担当。小学生の息子2人と夫の4人家族。アパレルショップの勤務経験から、食卓でも食器や箸の素材や色の組み合わせなどを楽しんでいる。
スタッフ◇嶋田:
編集担当。保育園児2人の母で、食事はいつも戦い!食器に気を配る余裕はあまりないけれど、箸の使い心地は毎日欠かさずチェックしている。
◇◇◇
嶋田:
「日常的に料理をされている方とお話がしたい」と思ってお二人にお声がけしました。今日は事前にメニューだけお伝えして、料理に合いそうな器と箸を持ってきていただいたんですよね。普段、料理に合わせてどのように箸を選んでいますか?
松本:
色は意識して選んではいるけれど、じっくり選ぶとなると時間に余裕があるときに限られちゃうかな。
梁:
料理に合わせて器や箸を選ぶ楽しみって、時間と心に余裕があるからこそできることですよね。
嶋田:
暮らしの中のささやかな贅沢ですね。できたときは心がウキっとします。それから、食卓で季節感を感じられることも、嬉しくなるポイントですよね。
今日は秋の食卓をテーマに、秋鮭のホイル焼きと、きのこ汁、さつまいもご飯を作ってみました。
早速いろんな箸を合わせてみましょう!
うつわと、合わせて楽しむ箸
松本:
最近のお気に入りの一つが、USTUWATOの箸。今日はその中から藍鼠色と錫色を持ってきました。どちらもグレーなんですけど、それぞれ色味が違うんです。私、食材が美味しそうに見える気がして、食器類はグレーっぽいものについつい手が伸びちゃいます。今合わせてみた藍鼠色も青みがかったグレーが合わせやすくてすごくいい色〜!
黒い汁椀に、白い茶碗を合わせて、クリーム色のお皿に…UTSUWATO藍鼠色の箸を。白いお茶碗は、さつまいもご飯が出ると聞いて持ってきました。温かみのある質感の茶碗で、さつまいもご飯に似合うかなあと思って。
嶋田:
箸のざらつきのある質感が、お茶碗やプレートの質感とマッチしてる!UTSUWATOは太めの作りですが、頭部の形状がシャープなので重たい印象にならないですね。
最近、手の小さい女性やティーンのお子さん向けにUTSUWATOの21cmサイズも発売したので、それも合わせてみていいですか?
薄紅色がくすみピンクで可愛いんです!ピンクって、お洋服に取り入れるには勇気がいるけれど、箸だったらハードルが下がるからか女性のお客様に人気なんですよね。
お皿は梁さんが持ってきてくださったオーバル皿にして、箸置きは白っぽい釉薬のものに変えてみました。同じシリーズの箸なのに、少しの変化で雰囲気が女性らしい柔らかな雰囲気になりますね!
上品にまとめたいときは
松本:
次は漆塗りの箸を合わせてみる?
櫻の箸は間違いなくおすすめできる箸だよね。岩手県の浄法寺漆だけを使用して刷毛塗りで仕上げてあるので、持ち心地も口当たりも抜群です。
梁:
汁椀は赤の方が似合いますね。櫻の箸は少し赤みを帯びているからかな。明るくて華やかな印象。赤い汁椀と赤い箸はよく合うんですね。
今日は秋の食卓と聞いていたので、深い紫色の箸も持ってきたんです。NATURAL WOODのパープルハートを、黒い汁椀で引き締めてみました。
松本:
さつまいもご飯というメニューから、黄色の箸をイメージしていたので紫色って意外!さつまいもの皮の色ですね!
梁:
黄色と紫って補色だから、コントラストがあってすごく綺麗にまとまりますね。
嶋田:
砂岩の箸置きとも良く合って、大人っぽい印象です。パープルハートは天然木のナチュラルな質感が魅力の箸ですが、食卓に添えてみると唐木箸のようなスタイリッシュさがありますね。
梁:
ワインレッドのような色味で、大人っぽいですよね。
陶器風で温かい雰囲気に
梁:
次は柄物の箸を添えてみようかな。嶋田さんが持ってきてくれたやちむん風の角皿が、陶器風の箸・菊唐草の絵柄と似ているので合わせてみましょうか。箸置きは越前焼の白いものにします。
嶋田:
絵柄が本当にそっくりで面白い!汁椀と飯椀はパープルハートを合わせたときと一緒ですが、クラフト感が増して軽やかな印象になりますね。
松本:
同じ陶器風のシリーズでしのぎという箸も合わせてみていいですか?
私、しのぎが大好きなんです。何にでも合うし、雰囲気も落ち着くので家でもよく使います。
梁:
家での食事って日常の一部だから、「落ち着く」という感覚がとても大切ですよね。
洋風でまとめるなら
梁:
人気商品 HASHIKURA SEASON 01も、日常使いしやすい箸の一つ。お皿は箸の色味に合わせて、洋風のプレートを取り入れて… こちらは箸先を茶色く塗ったHASHIKURA SEASON 01 deep。ちょっとヴィンテージ感があります。先ほどの漆の箸や陶器風の箸に比べて、若々しい印象になりますね!
嶋田:
GOSHOEN(*1)で若いカップルがHASHIKURA SEASON 01をお揃いで買うのをよく見ますよね。洋の食器とカトラリーが今っぽい!
*1 GOSHOEN =箸蔵まつかん本店の入る文化施設。
箸が主役の食卓
嶋田:
今回私が選んできた箸の中に、結晶シリーズの箸があるんです。絵筆で描いている箸で、箸自体はとても華やかだし綺麗。でも、食卓への取り入れ方にちょっと悩みます。どうしたらいいでしょう。
松本:
箸が主役級の華やかさだから、お皿に締め色を取り入れてみる?
箸自体が和風だから、少し小さいけど紺色の和風皿にして、箸置きもぽてっとしたものに…この皿は骨董品なんだけど、形が歪で手仕事感があって、結晶シリーズと合うと思う。どうかな?
一同:
わあ!しっくりきましたね。
梁:
箸自体の存在感があるから、器類はシンプルにすると一体感が出ますね。
嶋田:
結晶は和風の食卓に合いますね。普段和食を食べることが多い方にプレゼントするのにもいいですね!
*写真の箸は陽だまり(秋)
◇◇◇
◇◇◇
「箸は一人につき一膳」という考えの方が多いのではないでしょうか。
でも、箸を変えることで食卓の雰囲気がガラッと変わって、日常に小さな変化とささやかな喜びをもたらしてくれることがわかりました。
皆さんも、その日の気分や料理、季節に合わせて、箸を選ぶ“わくわく”を暮らしに取り入れてみてくださいね!
また、写真の中で「この人っぽい!」と思う食卓が見つかったら、プレゼント選びの参考にしてもらえると嬉しいです。