お箸の専門店 箸蔵まつかん

2026年春、若狭小浜食文化館を舞台に、まつかんのあるNo. 1を決める大会が始まりました。

まつかんのある福井県小浜市は、古来から朝廷に食材を献上してきた食材豊かな土地であり、私たちの仕事でもある“塗箸”については、日本一の産地。それは、国内でも屈指の食文化に恵まれた“食のまち”であることを意味します。

そんな、まつかんだからこそ、決めなくてはならないNo. 1。
「まつかん料理王は誰だ!?」を開催しました!

この大会は、部署を越えたコミュニケーションの機会を生み、小浜という土地の豊かさと、食のまちを実感することを目的とした社内イベントです。普段の業務では関わる機会の少ないメンバー同士がチームを組み、限られた時間の中で料理を完成させます。

“みんなで一緒に料理をつくる”には、お互いの長所を理解し、コミュニケーションをとることが必須。そして、料理には材料が必要です。地元の人ほど当たり前となってしまい、触れる機会が少ない豊富な地場産食材を使い、改めて小浜の魅力を感じる。料理という共通のテーマを通して、仲間と職場、マツ勘らしさを体感できるユニークな大会となりました。

運命を分けるチーム決め!?

 イベントの始まりは、くじ引きによるチーム分けからスタート。役職や部署に関係のないランダムな5チームに分かれて対戦します!

普段の業務では、部署が違えば働く場所も、話す相手も、自然と決まってくるもの。「知っているけど、あまり話したことなくて…」という関係は、きっとどこの組織にでもあると思います。

席で初めて同じチームのメンバーを知って、「このメンバーで、どう進めよう?」 各テーブルからそんな空気が漂い始めました。

でも、そんな時間はありません。大会の説明はそこそこに、早速チーム内で話し合い。全員がにぎやかに意見を言いながら進めるチームもあれば、スマホでまずは調査を始めるチーム。早くもチームごとの個性が顔を出していました。

普段は気を遣いがちな上司や他部署の方とのコミュニケーションも、この場ではフラットに。役職や年次を超えて意見を言い合い、自然に交流している姿が印象的でした。

食の専門家をゲストに迎えて

この日のためにわざわざ駆けつけてくださった中田典子さん

箸の食卓撮影でも毎度お世話になっている安間菜七さん

今回のイベントでは、小浜の食文化に深く関わるお二人をゲストにお迎えしました。

一人目は2001年に小浜市が日本で初めて食をテーマに制定した「食のまちづくり条例」の普及や、御食国若狭おばま食文化館の企画と実践、小浜の食育や地域の食文化づくりに長年携わってきた中田典子さん。

そして2人目は、食をテーマとした小浜市の地域おこし協力隊であり、地域食材の魅力を日々発信し、料理人としても活動する管理栄養士・安間七菜さん。

当日は審査員としてだけでなく、各チームが困ったときに頼れるアドバイザーとしてもご参加いただきました。

社内だけではなく、外部のプロフェッショナルが入ることで空気が引き締まり、ただの社内イベントではなく、本気の大会になりました。

食材ドラフトで一気にヒートアップ!

第一希望の「若狭牛」をゲットできて満面の笑み

テーブルには、食のまち小浜ならではの新鮮で豪華な食材がずらりと並び、チームごとに欲しいものを選ぶ「ドラフト会議」を開催。改めて、こんなに素晴らしい食材が揃うまちに住んでいるとは、なんと恵まれていることかと驚くラインナップがこちら。

1巡目|メイン食材

若狭ぐじ(800g級,2匹)、ふくいサーモン(2kg1匹)、鯖のへしこ(半身)、若狭牛(2kg!!)、ふくいポーク(2kg)

2巡目|サブ食材

小鯛笹漬け、おおいのしいたけ、梅干し、宇宙鯖缶、水ようかん

小浜に暮らす私たちにとっては、どれも耳にしたことのあるおなじみの食材ばかりですが、いざ調理となると一般家庭ではなかなか扱わないものばかり…

高級食材を狙うか、使い慣れた食材を選ぶか。ドラフトですので、指名が重なれば、くじ引きで決定します。

戦略と運が交錯するドラフト会議で、会場全体が一気にヒートアップ!

進め方に現れるチームの個性

料理長を決めて和気藹々と進行するチーム

部署を超えて教えたり、教わったりの助け合い

いざ調理が始まると、各チームの進め方はさまざま。

・リーダーを中心に統率されたチーム

・一品ごとに担当を分けて効率よく進めるチーム

・アイデアを自由に出し合いながら形にしていくチーム

料理経験の有無に関係なく自然と役割が生まれ、調理・段取り・洗い物など、それぞれができることに集中していく様子が見られました。

“誰か一人がやる”のではなく”チームみんなでやる!” そんな空気感と初めての仲間と和気藹々と協力して進める、どのチームも終始和やかで楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

困った時の「ヘルプカード」!?

料理を始める前に全体像のアドバイスをもらうチーム

揚げ物の担当の常務に優しくアドバイスする安間さん

今回は特別に、食の専門家に相談できる「ヘルプカード」を用意。ゲストの安間さんに、味付けや盛り付け、アイデア出し、はたまた失敗のカバー(笑)まで、活用のタイミングも使い方もチームそれぞれ。

プロ視点のアドバイスがあることで、料理のアイデアや仕上がりがさらに磨かれ、安間さんにはみんなが大感謝。

完成した料理は、想像以上のクオリティ

手作りソースも美味しいサーモンフライ

特大おおいのしいたけのマッシュポテトフライ

カラッと揚がった小鯛笹漬けの天ぷら

料理終了の笛と共に、どのチームも見事に料理を完成!本当に調理時間ぴったり。食べてもらうタイミングを確認しながら作るチームもあり、本気度が伺えます。

テーブルには和洋折衷のバリエーション豊かな料理がずらり。食材の組み合わせやソース・ドレッシングの工夫、盛り付けの美しさなど、短時間とは思えない完成度。

食べる前から各チームのテーブルにみんなが訪れ、「めっちゃ美味しそう!」と歓声が上がっていました。

実食から表彰式へ

 いよいよ実食タイム!自分たちでつくった料理を前に、自然と笑顔がこぼれます。

「美味しい!」「これ何入れたの?」「このソース天才じゃない?」—— あちこちのテーブルから歓声や笑い声が聞こえ、和やかなムードでランチタイムが進んでいきました。調理中とはまた打って変わって、会場全体が和やかな空気に包まれていました。

和気藹々とランチを楽しんだあとは、いよいよまつかん料理王の称号を授与される結果発表…の前に、ゲストのお二人と社長の松本から総評をいただきました。

 安間さん:「難しい食材もありましたが、どの料理もクオリティが高く本当に美味しかったです。私は普段魚屋さんで働いているんですけど、特に魚を豪快に調理したり、捌き方も本当に上手でびっくりしました。みなさんのチームワーク力も見事でした!」

 中田さん「お招きいただき、こんなにご馳走までいただけるなんて、本当に嬉しい驚きの連続でした!みんなで一緒に料理をつくる時間そのものも素晴らしかったと思いますが、それ以上に、料理を介して自然にコミュニケーションが生まれていたことに大きな意味があると感じています。今日の体験はじわじわと効いてくるもの。きっとご家庭や職場で、ふとした瞬間に何かに気づく瞬間があると思いますよ!」(中田さんからは、各チームの素晴らしかったことや頑張り、沢山の励みになるコメントをいただきました!)

松本社長:「とにかく楽しかった!それに尽きますね。料理を通じてこんなに場が盛り上がるとは、正直想像以上でした。皆さんの表情がとても良くて、見ていてこちらも嬉しくなりました。この雰囲気をぜひ会社に持ち帰って欲しいし、それぞれの立場や仕事に活かしてほしいと思います。部署間の交流や相互理解が自然な形で生まれ、仕事のやりやすさややりがいに繋がっていくことを期待しています。」

優勝チームは?

参加者全員の投票で優勝チームが決まりました。会場がしんと静まり、自然と前のめりになる緊張感。そして結果は…なんと同票で1位のチームが2チーム!

会場がどよめく中、最後はゲストのお二人と松本の投票による決選投票へ。固唾を呑んで見守る視線が集まる中…この日の最年長であり、初めて揚げ物をしたという常務をようするチームBが優勝!!

優勝チームのお料理: ドラフトでゲットした食材は、「若狭ぐじ」と「おおいのしいたけ」。この2食材を活かした3品と、余っていた食材でさらにもう3品のお料理をこしらえてくださいました!

・若狭ぐじのアクアパッツァ(ベーシックとトマトベース2種)

・おおいのしいたけのマッシュポテトフライ(椎茸の軸も残さず使用、塩昆布を隠し味!)

・GOSHOENの八朔を使ったサラダ

・ハニーナッツ&アスパラピッツァ

・蓮子鯛とハタハタ醤油干し  梅肉大根おろし添え

食材を豪快に使った、色とりどりのごちそうたちがテーブルに並びました!

メダルを下げてチームで記念撮影

 

優勝チームにはコック帽と、この日のために作られた特製の「まつかん料理王メダル」が贈られました!みなさん首にかけた瞬間、どこか照れくさそうですが、ちょっと誇らしそうな笑顔(笑)

「大人になってメダルをもらえるのは素直に嬉しい!」

「今日は胸を張って家に帰れます!」

そんな言葉に会場から自然と笑いと拍手が起こり、温かい空気の中で大会は幕を閉じました。

後日参加してくださった皆さんにアンケートを実施

※以下アンケートから抜粋




体験を振り返って、感想や要望、関連エピソード

・普段は見られない職場の方の一面が見られたことは貴重な時間でした。こんなチーム戦に本気になって参加出来たことが純粋に楽しかったなと感じています。

・料理体験を通じて、色んな事を考え、知る事ができたのでとても刺激を受けました。 これからも料理体験で受けた刺激を思い出しながら行動、生活、仕事をしていこうと思います。

・仕事を離れて何かをする事が懇親会以外にあまりなかったので、新鮮で楽しかったです。 “優勝ー‼︎”という喜びを、大人になってからあまり体験する事がなかったので、久しぶりに「嬉しい」の体験ができました。

・日が近づいてくると、不安な気持ちも出てきてやっぱりイヤかも〜、休みにしたらよかったな〜と思ってました。でも参加するからには楽しまないとなと、手を洗い…。 運営の方々の完璧な準備や進行に圧倒されて、気付いたら本気でやってました!笑 本当に楽しかったです、ワクワクしました!

・食文化館の活用方法について改めて考える機会となり、箸を扱う会社としてもっと箸と食に対する知識を養い、向き合う必要性を感じました。

体験を経て、「少し自分の何かを変えてみる」ことがあるとすれば、どのようなことでしょうか。

・会社で自分の意見を言うのは凄く苦手です。 自信がないので…。 今回いつもより少しは発言できたかなと思ったので、今後は仕事でも意見をしっかり伝えられるようになりたいと思いました。

・考えすぎて動きが遅いところはタイミングを逃したり…時には思い切ってやってみるのも意外な結果を得られていいなと思ったので、「とりあえず行動してみる」を実践していこうと思います。 あと今後は肉の火入れには命をかけようと思います。

・役割を与えるのではなく引き出せる(自ら申し出てくれる)状況作りを心掛けたい。

・1人で抱え込まずに、周りの人に協力を求めながら家庭も仕事もすすめられたらいい。お互い様の心を忘れないことが大事だと思った。

・苦手分野の揚げ物や魚を捌く事にもチャレンジしてみようと思いました。素材を活かした料理も、これからもっと作りたいと思います。 また、普段あまり話さない別の課の皆さんとも、もう少しコミュニケーションを取っていきたいと思います。

マツ勘らしさが見えた時間

今回のイベントを通して見えてきたのは、部署や役割を越えて協力し合う大切さでした。

その場の状況を見て、自分がどう動くべきかを瞬時に判断する人。さりげなくリーダーシップを発揮して、全体をうまくまとめる人。相手を敬いながら謙虚に、でもしっかりと自分の役割を果たす人。

笑いの絶えない和やかな空気の中で、アイデアが掛け合わさり、想像以上のものが生まれていく瞬間もあちこちで見られました。

また、アンケートを拝見すると、普段の業務では見えにくい誰かの一面や、新しい関係性が生まれるきっかけにもなっていて、参加者一人ひとりの中に小さくても確かな気づきや学びが生まれていたようです。

「楽しかった、またやりたい!」——そんな声が自然と生まれたことが何よりも嬉しいこと。

みんなの気持ちが積み重なって、会社の未来がもっとおもしろくなっていく。そんなことを予感させる一日でした。次回の料理王決定戦はどんなチームで、どんな化学反応が生まれるのか…その日が今からとても楽しみです!


photo:堀越 一孝
text:梁 翠芳

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