これまでの100年、これからの100年
早いもので、本年も残すところわずかとなりました。
この1年も箸蔵まつかんをご愛顧頂き誠にありがとうございます。
株式会社マツ勘は1922年の創業より、今年で100年という大きな節目を迎えることが出来ました。また先日、開催させて頂いた創業100年の記念式典では、これまでお世話になった職人さんや地域の方々と、とても素敵なひとときを過ごすことが出来ました。
これもひとえに多年にわたり当社を支えてくださった皆様のおかげであります。心より御礼申し上げます。
さて、これまでの100年の歴史を振り返ると、時代の流れとともに会社も様々な変化がありました。
100年前に下駄屋から若狭塗箸の製造販売業へ事業転換を行ったのが、創業者の松本鶴之助。昭和の激動の時代を生き抜き、日本の高度経済成長と共に大きく発展させた二代目の吉次。昭和、平成、令和と移りゆく時代の中、変化を恐れずチャレンジを続けた三代目の喜代司。
これまでの100年は必ずしも平坦な道のりではなく、幾度となく歴史の大転換に遭遇する中で、先人達が手探りながらも時代の変化を見据え、心を揺らしながら紡いできたものです。
そして、私どもは次なる100年に向けて、先人達から受け継いだ有形無形の財産を継承していくという大きな責任があります。
2023年1月に全館オープンを迎える「GOSHOEN」では、箸蔵まつかんの本店や皆さんが集えるカフェ、まちと箸産業の歴史を伝えるミュージアムを展開し、箸産業のみならず、まちの歴史、文化とともに次世代に継承していきたいと考えています。
そしてその向かう先に掲げる、マツ勘の新たなビジョンとは…
箸で「わくわく」をつくる!こと。
つかう人の「わくわく」
つくる人の「わくわく」
はたらく人の「わくわく」
まちの「わくわく」
箸産業を通して、様々な「わくわく」を作り出し、皆様と共にその「わくわく」を共有していければと思います。
100年の歴史を支えていただいた皆様にあらためて感謝の意を表しますとともに、今後も変わらぬご愛顧とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社マツ勘
四代目 松本啓典